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Old Timer
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2025-06-08 00:52
- 菜園人にとって当面の課題は現行の生涯であり、対処のための道具として、哲学、科学技術、経験則、そして菜園がある。科学技術は明示された用法が付いてくるので、自動車、スマホアプリ、薬品などの使い方で悩むことは少ない。経験則は染みついたもので、しばしば再考を要する。だから哲学と菜園が有用になる。
哲学と菜園のどの部分を組み合わせるのかということが易しかったり難しかったりするのだが、おおむね ―― あえて言えば、俺の経験則では ―― 哲学の有用な部分は時の試練を経て生き残っていて、次のいずれかの特徴を一つ以上を持っている。
・社会に染みついていて、もはや思想とは呼ばれることが稀になっている。
・それに反対している人が無自覚な実践者になっている。
例えば、カール・マルクスによれば、 社会主義 = 民主主義 + 自由市場 + 成果主義 + 社会主義 である。
民主主義 ... 納税額や出資額に関わらず、構成員が平等な票数を持つ票決精度だ。『共産党宣言』で標榜されている。対極にあるのは株主総会だ。株主総会の起源は中世ヨーロッパ自由都市の商人ギルドであり、民主主義の起源の一つは職人ギルドだ。
自由市場 ... 参加するのに身分による制限がない市場だ。現代の自由市場には国籍による制限もほとんどない。『資本論』の大前提でもある。
成果主義 ... 身分ではなく 労働 (= 就労で作り出された余剰価値) によって報酬が決まること。『ゴータ要綱批判』で標榜されている。
社会福祉 ... 同じく『ゴータ要綱批判』で標榜されている。
マルクスの社会主義はマルクスを敵視する人々によって無自覚に実践されている。マルクスとは敵対関係にありながら、結局はマルクス思想を制度に内包させていった人物には、プロイセン王国首相にしてドイツ帝国宰相も兼ねたオットー・フォン・ビスマルクがいる。
生きる場所としての国を選択するならば、社会主義の充実ぶりを考慮することは欠かせないだろう。
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